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数百人のヘッセン市民 ダライラマ法王を歓迎

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(2011年8月23日 ウィースバーデン)

ヘッセン市民が法王を歓迎するため集まった。法王が宿泊したホテルから州議事堂までの間には何百人ものドイツ人が列をなし、市民センターから議事堂へ歩かれる法王に歓迎を示した。

ダライラマ法王の演説は、ヘッセン議会にとって夏期休暇明け最初のイベントであった。議事堂に到着した法王は、州議会議長ノルベルト・カルトマンに迎えられた。法王が議事堂に入ると、職員達は大ホールを中心に集まり法王を歓迎した。ダライラマ法王の演説は、ヘッセンテレビ局により生中継され、またインターネットでも公開された。

法王は議会議員や職員の支援に感謝を述べ、ヘッセン市民とチベット人の間における特別な友情関係持続の重要さを強調した。

法王は思いやりの重要さ、政治において更なる女性指導者参画 の必要性を強調した。「女性は生まれついて本能的に男性よりも優しさや思いやりを持っており、女性が政治に参加する事によって社会はより良くなる」と語った。

その日午前、法王は100人以上の聴衆を前に公演を行った。参加者の多くは社会福祉関係者であり、法王は有意義な人生の生き方について語った。

その後、ヨーロッパ5ヶ国から集まった70名の中国人学者、報道関係者、民主化指導者と面談を行った。

法王は「私の中国人の友人達よ、モンゴルそしてウイグルの友人達よ、今日は皆にあえてうれしい」 との言葉で演説を始め「この面談は中国の友人達にとって、疑問をなげあい、誤解を明確にできる良い機会である」と述べた。

中国には様々な少数民族がいる一方、彼らの抑圧に対する抗議や不満が高まっている。法王は「少数民族と良い調和関係を持つために、あらゆる努力が必要である」と語った。

「調和関係を築くため、真実を受け入れる事が非常に重要だ。友情を長く続けるためには、信頼や透明性が必要だ」と語った。

チベット問題に対して法王は「中国はチベット問題の解決に前向きでないようにみえる」と述べ「我々が求めているのは自治権であり独立ではない。この事を中国本土の人々に聴いてもらいたい」と語った。


(翻訳:Hiromi Fujita)